カンヒザクラは、早咲きの桜で、桜の原種の一つです。
中国南部から台湾、南西諸島にかけて分布していて、沖縄で桜と言えばカンヒザクラを指します。
釣鐘状の形の花で、下向きに咲くのが特徴です。
別名に、ヒカンザクラ(緋寒桜)、タイワンザクラ(台湾桜)、ヒザクラ(緋桜)、リュウキュウカンヒザクラ(琉球寒緋桜)、リュウキュウヒザクラ(琉球緋桜)、ガンジツザクラ(元日桜)があります。
沖縄では旧暦の正月の時期(1月21日~2月20日)に花を咲かせることからガンジツザクラ(元日桜)とも呼ばれているそうですよ。
英名はTaiwan cherry。まさしく、台湾の桜。
気象庁のさくらの開花状況では「ひかんざくら」と表記されていたり、沖縄ではヒカンサクラと呼ばれることが多く、一般的にはカンヒザクラというよりヒカンザクラの方が馴染みがあるようです。
カンヒザクラ(寒緋桜)とは
開花時期
3月中旬、沖縄は1月下旬〜2月上旬
花色
濃紅
花形
一重咲き
大きさ
中輪(2.5~3.5㎝)
カンヒザクラ(寒緋桜)を桜見するなら
名護中央公園
◆住 所◆ 沖縄県名護市東江
◆イベント◆ 名護さくら祭り(1月下旬)
八重岳桜の森公園
◆住 所◆ 沖縄県国頭郡本部町字並里921 番地
◆イベント◆ もとぶ八重岳桜まつり(1月下旬)
カンヒザクラとヒカンザクラは違いがあるの?
カンヒザクラとヒカンザクラは違うものなのか、同じものなのか。
結論から言うと、カンヒザクラとヒカンザクラは同じ桜です。
カンヒとヒカン、なぜひっくり返ってしまったのでしょうか。
ここに登場するのが、ヒガンザクラ(彼岸桜)です。
ヒガンザクラとヒカンザクラ。
ヒカンサクラは濃紅ですが、ヒガンザクラは紅色で、2つの桜は別の桜なのです。
とはいえ、名前がこれだけ似ているとこんがらがってしまいますよね。
ヒカンザクラとヒガンザクラを間違えることが多かったので、間違えないようにヒカンをひっくり返してカンヒにしたそうです。
またヒカンという響きががあまりよくないということもあったそうです。
カンヒザクラは、沖縄の方はヒカンザクラと呼び、そのほかの地域ではカンヒザクラと呼ぶことが多いです。
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